自社サイトの再開発がかなり進んできました。だんだんいい感じになってきたなと、私自身も喜んでいます。
では、ここからどのように発展させていくのか。改めて考えてみると、基本的には不動産サイトですから、物件を紹介して売ったり貸したりするだけではなく、日本の不動産についての知識を伝えていくことも重要だと思っています。
特に当社の場合、外国の方が初めて日本で部屋を借りたり、不動産を購入したり、投資したりするケースを前提として考えることが多くあります。そうであれば、いきなり物件を探すだけではなく、まず日本の不動産の仕組みをある程度理解してから行動した方がいいと思うのです。
私自身、中国に長く住んでいました。当然、中国にも中国の不動産のルールがあります。最初はそのルールが分からないので第一歩が難しい。しかし、分かってくると「なるほど、こういう仕組みなのか」という感覚になり、行動しやすくなります。
日本の不動産も同じです。
中国のルールや感覚のまま日本の不動産を見ると、「なぜこんなに面倒なのか」と思うことがあります。特に分かりやすいのが賃貸です。
私は上海に住んでいましたが、上海で部屋を借りる時は非常に簡単でした。少なくとも私が経験した範囲では、日本のような収入についての細かな審査を意識することはありませんでした。
ところが日本では、どこに勤めているのか、どこの学校に通っているのか、支払い能力はどうなのかなど、入居前にさまざまな確認があります。外国の方から見れば、「家賃を払うと言っているのに、なぜここまで審査されるのだろう」と感じることもあると思います。
さらに、日本の賃貸には家賃保証会社や保証人などの仕組みがあります。私が上海で生活していた時には、こうした仕組みをほとんど意識することはありませんでした。その感覚で日本に来ると、手続きが非常に複雑に見えてしまいます。
ただ、日本には日本の不動産賃貸のルールがあります。入居した人を保護する考え方が強く、大家さんから見れば、一度貸した後に簡単に退去してもらえるわけではありません。そうした背景まで分かってくると、なぜ入居時にこれだけいろいろなことを確認するのかも、少し理解しやすくなると思います。
ルールを知らずに手続きだけを見ると、「面倒だ」「なぜこんなことを聞かれるのか」という不満になってしまいます。しかし、その背景を知れば、日本ではこういう考え方で不動産賃貸が成り立っているのだと理解できます。
これは賃貸だけではありません。購入にも投資にも、それぞれ日本の仕組みがあります。
だからこそ、これから自社サイトでやりたいことは、単に物件情報を増やすことだけではありません。日本の不動産の世界がどのような仕組みで動いているのかを、外国の方にもできるだけ分かりやすく伝えていきたいと思っています。
物件を探す前に、まずルールを知る。
日本人にとって当たり前のことでも、外国の方にとっては当たり前ではありません。逆に、外国では当たり前のことが日本では違うこともあります。その違いを最初から良い悪いで判断するのではなく、まずフラットに理解する。
そのための不動産知識を提供することも、これからの自社サイトの大切な役割の一つにしていきたいと考えています。