2026年現在、東京の不動産市場は依然として全国で最も活発な市場の一つとなっています。日本銀行の金融政策の変化や建築費の高騰など、さまざまな要因があるものの、東京都心部を中心に不動産価格は高い水準を維持しています。

特に23区内では、中古マンション価格が過去最高水準を更新し続けており、実需だけでなく国内外の投資家からの需要も価格を支えています。建築資材や人件費の上昇により新築マンションの供給が減少している一方で、都心部への人口流入は続いており、需給バランスが価格上昇の大きな要因となっています。首都圏の中古マンション価格は長期間にわたり上昇傾向が続き、東京都23区では平均価格が非常に高い水準となっています。

また、オフィス市場にも明るい動きが見られます。東京駅周辺や虎ノ門、内幸町などでは大型再開発が進み、高品質なオフィスへの需要は依然として堅調です。企業は従業員が働きやすい環境づくりを重視するようになり、設備の充実したオフィスへの移転需要が続いています。その結果、都心部では空室率が低い水準で推移し、賃料も上昇傾向にあります。

一方で、市場には注意すべき点もあります。政策金利の上昇により住宅ローン金利は徐々に上昇しており、高額物件では購入者の慎重な姿勢も見られるようになりました。そのため、超高額マンションや投資用物件では売買期間が長くなるケースもありますが、実際に住むことを目的とした住宅需要は依然として底堅く、市場全体が急激に下落する状況には至っていません。

さらに、外国人投資家からの関心も東京市場を支える大きな要素です。円安の影響により海外から見ると日本の不動産は依然として割安感があり、中国や香港、台湾、シンガポールなどアジア圏を中心に、日本の不動産へ投資する動きは続いています。ただし、近年は外国為替及び外国貿易法(外為法)の改正などにより、外国資本に対する報告義務や審査体制が強化されており、以前より手続きは厳格になっています。

今後の東京不動産市場は、建築コストの高止まりによる供給不足と都心への人口集中が続く限り、大幅な価格下落の可能性は低いと考えられます。ただし、金利動向や世界経済、外国人投資の動向によって市場環境は変化するため、物件選びでは価格だけでなく、立地や賃貸需要、将来の資産価値を総合的に判断することが重要です。

東京は日本経済の中心であり、今後も再開発が続く世界有数の都市です。短期的な相場の変動に一喜一憂するのではなく、中長期的な視点で価値のある不動産を見極めることが、これからの不動産投資や住宅購入を成功させる鍵になるでしょう。